最後まで楽しく読ませていただきました。
主人公が、大木と同僚を鉢合わせさせようとたくらんだシーンが、特に面白かったです。常に受け身だった主人公が、はじめて主体的に動いたシーンで、どのような結末になるのかとハラハラさせられました。
次回作も楽しみにしています。
作者からの返信
ありがとうございます
最後まで読んでいただき大変嬉しく思います。
なんやかんやで自分で行動できない人間が適当に好きな事やったら白けてしまったうえ全部自分に帰ってくるとか寓話みたいですね。
最後も含め何も考えずに書きましたが、まぁまとめられたと思います。どうも計画とかするのは苦手なので、着地できてよかったです。
次回もお時間あれば是非。
子供時代の杉谷くんに始まり、働き出してからの尾谷さんと栗山さんの件、その時の同僚の浜塚さん……ずっと、傍観者として人間観察してきた部分はとても興味深く読みました。
会社を辞めてからの川崎さんとミキちゃん(女将さん)との三角関係?あたりから、ずっと語り手さんが自分の意志を殺して揉めないように周りに合わせているのが気になっていました。
新しい職場でも、ずっとそれが続いていて、最後にとうとう自分の意志で行動に出た!と思ったら、この結末!!!(; ゚Д゚)
私は単純な人間なので、語り手さんが大木さんと少しずつこれからも打ち解けていって、お互い腹を割って話せるような関係になっていったらいいのになと思っていました!それをこんなに見事に足元を掬われたようなショックが大きいです!
語り手さんが傍にいて認めて欲しいというのは、読者の私ではなく大木さんにそれを求めて欲しかった……。
色んな登場人物の欺瞞や虚栄をたくさん見たけれど、語り手さんも読者からみれば観察対象の一人で、とても興味深い&ショックの大きい作品でした!!
読書配信へのご応募ありがとうございました(⋆ᵕᴗᵕ⋆)
作者からの返信
主人公は結局自分を認めてほしいけど自分は他人を認められないみたいな、子供みたいなメンタリティをもっていたのかもしれません。ずっと誰かを見下して悪態を吐き、「自分は違う」と言い聞かせてきたように思えます。主人公は結局、自分は特別だと思い込んでいたんでしょう。だから、誰とも仲良くなれない。大木や同僚がその最たる例だと思います。
愚か男が、愚かなまま自分に共感してくれる人を探している、そんな話だったかなと思います。
一言で表すなら、「馬鹿!」ですかね。きっとこのまま、主人公は一人で生きていくと思います。自分以外、みんな見下してますから。