魅惑を感じる美しい描写と神秘の世界観

二人の少年の出会いから、運命の歯車は動き出す——。

とにかく文章・描写が美しいのです。
まるで「見返り美人図」のよう。真正面からではなく、側面にある美しさを切り取ったような妖艶な世界観です。
少々なまめかしい描写もあります(第二章読了時点)が、決して「あからさま」ではないし、むしろ数ある情景の一部として描かれています。それがまた、余計に妖しく感じるのかもしれません。
胸の奥をちょっとくすぐられる感じ、たまりませんな。

魅惑たっぷりときどきスパイス、散りばめられた甘みにひたってみませんか?

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