あとがき
【第10話】
https://kakuyomu.jp/works/16817139557243611886/episodes/16817330650714012130
山口を舞台にした「love letters」から一年、薮坂さまと紡ぐリレー小説第二弾が完結しました。毎年恒例のイベントになるのでしょうか(期待のまなざし)。
前回は薮坂さまにプロットやチェックポイントなどをおまかせしていたため、今回の「雲を作る工場」は私が担当しました。本物の雲を作る工場というアイデアは、高校生のときの山登りから生まれました。一年生の親睦を深める学校行事ではなく、初日の出を見るために中学の友達と登ったのです。山頂から見えるコンビナートの煙突に、ある友達が呟きました。
残念ながら六年以上経っているので詳細は忘れてしまっているのですが、そのときの会話が忍を誕生させました。
「パパ、雲はあの煙突が作っているのかな」
「そんな訳ないだろ。でも、綺麗な雲だな」
親子連れの会話に、俺は笑みを浮かべた。俺達が作っているとは夢にも思わないだろう。
大学に入ってからも少しずつ書き続けていましたが、なかなか完成させることはできませんでした。職場の雰囲気や雲の作り方、物語の整合性などが思うようにいかず、現代ファンタジーの壁にぶち当たったのです。
そんな私の課題を埋めてくれたのが、薮坂さまでした。某ドラマのような熱い物語に仕上がったのは、薮坂さまが伏線をたくさんちりばめてくださったおかげです。私のアイデアを膨らませて、物語に奥行きを持たせる相棒がいたからこそ、こちらも自由に書くことができました。
回を進める度に、好きなキャラがどんどん増えていきましたね。直津くんや大黒社長は、初登場時のイメージをかなり崩したかも……。
もちろん最推しは梨李さんです! ダブルフルーツはマジで可愛すぎた(笑)
薮坂さまの「その警察官は、緑のたぬきが食べられない。」
https://kakuyomu.jp/works/16816700429170786354
以前「赤いきつね」「緑のたぬき」幸せしみるショートコンテストに参加されていた作品は、薮坂さまを遠く感じさせました。美しい青春小説や笑える変態小説から実力の高さは知っていましたが、自分より遥かに凄い方だと改めて実感させられたのです。私も同じコンテストに応募していたから尚更。
だからこそ、こうしてリレー小説を書いていただけることが奇跡だと思っています。お仕事がお忙しい中、一緒に書いていただけて深く感謝しております。
前作の「love letters」に引き続き、最後まで読んでくださった読者の皆さま。初めましての皆さま。本作を楽しんでいただけたでしょうか。空を見上げるとき、どっちの作った雲か思いをはせてもらえたら幸いです。
最後に、緑のアヒルがトレードマークのコーヒーチェーン店の宣伝を。
https://kakuyomu.jp/works/16816927862543322212
またの機会にお会いしましょう!
雲を作る工場 羽間慧 @hazamakei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
関連小説
羽間先生の黒板最新/羽間慧
★78 エッセイ・ノンフィクション 連載中 57話
拭えぬルージュ/羽間慧
★32 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
のにきちのなてら/羽間慧
★42 エッセイ・ノンフィクション 完結済 1話
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます