第26話 NTR殺人事件
ソファの上に胸をボーガンの矢で貫かれた男の死体が仰向けに倒れていた。
「ガイシャは運送会社経営の
「うむ。それで容疑者は絞り込めそうか?」
「それが、第一発見者の妻・
「その男が共犯なのではないか?」
「……いえ。ホテルの防犯カメラをチェックしたところ、美奈代と男が一緒にホテルに入るところを確認しました。美奈代のアリバイは動かしようがありません」
「それでは美奈代を引っ張れないぞ。他に何か情報はないのか?」
すると、朝立は手帳を捲りながら
「……これは事件に直接関係するかわかりませんが、ガイシャの鳥根は酷い寝取られ願望の持ち主だったようです。自分の妻が他の男に抱かれる様子を覗くことで異常に興奮する変態だったそうで、美奈代はそんな鳥根の性癖に付き合うことが苦痛だったみたいです」
「……ふーむ。他人の趣味にケチをつけるつもりはないが、寝取られの何が良いのかさっぱりわからん。欲望もレベル上げればちょっとやそっとじゃ満たせなくなると、そういういことなのか?」
「犯人、わかったんだけど」
工口と朝立が振り返ると、そこにはギャル探偵・
「エリカちゃん、何故ここに!?」
「ギャル探偵は神出鬼没なの。そんなことより警部、犯人は妻の美奈代で決まりだよ。この事件は遠隔殺人だったんだ」
「遠隔殺人?」
「美奈代は鳥根を全裸にした上で椅子に縛り付け、目の前にモニターを用意していた。そこに自分の浮気現場がライブで中継されるようにしておく。そうすれば、寝取られ願望がある鳥根は当然フル勃起する」
「腹とチンポが同時に立つな」
「そしてチンポには紐が結ばれていて、勃起するとチンポが紐を引っ張る力でボーガンから矢が発射される」
「なるほど、勃起チンポに引き金を引かせたというわけか。興奮したら死ぬのに勃起を堪えられない。熱い欲望はトルネイドってわけだ。よし、美奈代のアリバイを徹底的に洗い直すぞ!!」
こうして事件は一件落着。今回も難事件であった。ふぅ。
「……あの警部、それは
肉倉エリカの超推理を1000文字我慢できれば迷宮入り 暗闇坂九死郎 @kurayamizaka
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