第7話 新しい生活

 俺は食事を済ませ、椿さんを連れて自宅アパートへと戻る事になった。  

 玄関前には俺の愛車であるディオが用意してあった。そう言えば、頼爺の工場に置きっぱなしだったので、これは助かる。


「さあ、正蔵さま。山口のアパートに戻りましょう」

「はい。ところで椿さんは?」

「私はここです」


 そう言ってスクーターの荷台を指さした。まさか、原付スクーターに二人乗りするっていうのか?


「本気ですか?」

「もちろんです。私は人間ではありません。アンドロイドですから荷物と同じ。だから荷台でもOKなのです」

「わかりました」


 何だかよくわからないのだが、一応、同意した。


「さあ正蔵さま。私たちの愛の巣へレッツゴーなのです」

「わかりました」


 全くよくわからないのだが。

 愛の巣って?

 まるで今から同棲でも始めるかのようだ。


 同棲か。

 嫌ではない。

 むしろ、憧れていた。


 しかも、椿さんは俺好みだ。色白で巨乳。もう、ド・ストライクだった。


 まあいい。

 これが紀子叔母さんの策略だろうが何だろうが、それを逆手にとって楽しんでやる。


 俺はそんな事を考えながら、スクーターを発進させた。

 行先は俺のアパート、椿さんがいうところの〝愛の巣〟である。


【おしまい】


 コチラの作品は「俺の愛しいアンドロイド……侵略宇宙人に立ち向かう最弱主人公と美少女アンドロイドの物語【リメイク版】」の冒頭部分を改変したものです。元作品では冒頭から正蔵がトラブルに巻き込まれるのですが、もしそれが無ければ……というIFストーリー。   

 元作品のURLはこちら。

https://kakuyomu.jp/works/16816452220347935345

 そして、この続きは本編の第3話になります。

「第3話 普通、アンドロイドに告白されたら困るよね」

https://kakuyomu.jp/works/16816452220347935345/episodes/16816452220572641263


 冗談半分で、しかも突貫で書きましたのでちと怪しいですけども。

 笑って許してね。

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初めてのライムグリーン 暗黒星雲 @darknebula

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