後宮?花嫁?いえいえ、目指すのは使用人です!

父親が急逝し、ついには兄まで病に倒れてしまった。残っているのは目の見えない母親と、今年十八になる雨蘭、齢十にも満たない幼い弟妹だけである。薬代や生活費をなんとかしようと、ひとり奮闘する雨蘭。

都で就職先を探し彷徨っていた雨蘭の前に、ひとりの老人が現れる。老人は地面に座り込んでいるのに、誰にも声をかけてもらえないようだった。

そんな中、雨蘭は親切心から、老人に声をかけるだけではなく、行きたい所へ連れて行ってあげたり、桃饅頭を買ってあげたりと、老人の気が済むまで一緒にいることにした。

そしてなんの縁からか、老人に就職先を紹介してもらうこととなるのだが、なんだか意味深な言い回しで・・・。

案の定、皇帝廟管理の職だと聞いて向かった先には、候補者として複数の女性が集められていた。管理人探しは建前で、その実、皇帝の孫の花嫁探しの場だと知る。

田舎娘である雨蘭の素朴さや純粋さが、少しずつ周りに変化を齎していく。

果たして雨蘭の就職先は・・・?
老人の正体は・・・?


素性不明のいけすかない官僚×超前向き田舎娘のドタバタ中華風恋愛ファンタジー。

中華ファンタジー好きな方は、ぜひとも読んで欲しい作品!

更新楽しみにしてます♪

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