あとがき
ここまでお付き合いくださった非常に奇特な読者様。
ごきげんよう。作者でございます。
この度は拙作をご愛読いただき、何を置いてもまずは御礼申し上げます。
第2話の推敲をしている辺りで「あっ。これやらかしてね?」と予感が脳内を走り、6話目を更新した辺りで「やらかしてんな!!」と確信がシャトルランを始めましたが、よくもまあ180話も続けて来たものだと思い、いささか自分に呆れております。
しょうもないコメディばかり書いている私ですが、今回は題材とコメディの相性が悪過ぎた自覚が珍しくございました。
ウナギと梅干、ところてんと生卵もかくや。
「おとなしくスローライフものを書けば良かった」と何度後悔した事でしょう。
半端に軍記ものに足を突っ込んだせいで何もかもが中途半端になり、コメディと言えば安易におっぱいおっぱい繰り返すと言う大惨事。
大変なお目汚しを続けて来たものだと反省しております。
普段からどこの時空でもおっぱい叫んでいるので何の説得力もないですが、本当に反省しております。信じてください。本当なんです。
手加減した悪ふざけはギルティだと学べただけでもここまで書き散らかしてきた意味はある、とか思わないとなんだかやってられません。
スーパーの野菜売り場でマッシュルームを見かけて「……( ゚д゚)ハッ! キノコとおっぱいって似てない!?」とキノコをキメた半年前の私を見かけたら、とりあえず取り押さえておいてください。
時空旅行のできる読者様がおられる事を祈ります。
多分、その世界線では『タケノコ男、フルスロットル!!』が、同じような結末を迎え、私は同じようなあとがきを書いているでしょう。
偉大な青い汎用猫型決戦兵器であらせられるドラえもん氏が言っておりました。
未来は決まっとるんやで。そこに到達するための移動手段がバスか新幹線か飛行機かで色々変化するんや、と。
私は移動手段の全てに乗り損ね、ママチャリで走り出したのでどう足掻いてもここに戻って来ることでしょう。
今日日、夏休みのシャカリキ中学生だってママチャリで日本一周なんかしません。
自転車旅をしている方を見かけた時はご確認ください。
それはロードバイクです。
ママチャリではありません。
沈没している状態から始まった拙作をお見捨てなく最後までお付き合いくださった読者様には感謝の言葉しかございません。
二桁話数になる頃には船体も完全に沈み、読者様に遠泳させる事になってしまいましたが、その温かいご愛顧に引っ張って頂いたおかげで、どうにか息継ぎをしながら向こう岸まで泳ぎ切る事ができました。
頂いたご声援は忘れません。瞬きをするたび瞼に浮かび上がる事でしょう。
どうして私はすぐに嘘をつくのでしょうか。
申し訳ありません。ご声援は絶対に忘れませんが、瞼がプロジェクターになるとおちおち夜も眠れませんので、そちら、どうかご容赦ください。
しばらくは次回作の構想を練り、性懲りもなくしょうもない話を携えて戻って来ようと思います。
秋が深まり、冬の気配が漂う時分を目標にいたしますので、その時はまたお付き合い頂けると幸いです。
別時空の連載は継続しておりますので、そちらに遊びに来ていただけると私が喜び、カズダンスを致します。
私が子供の頃にはもうキングカズがダンスしていたのに、今もまだ現役でカズダンスを見せてくれる三浦選手に勇気をもらい、私もカズダンスのキレを上げていけたらと思う次第です。
数年前の正月に酔ってもいないのにカズダンスを披露して足を捻挫したのは記憶に新しく、「私は文字を書くことを頑張ろう。カズダンスは向いてなかった」と決意した事を今でも鮮明に思い出せます。
整形外科で先生に「どうしたの、これ?」と聞かれた際、正直に「余興でカズダンスをしたら両足を同時に捻りました」と申し上げたところ、「……そう」と呆れられ、後ろに立っておられた若く美人な看護師さんが「ぶへぇっ、ふごぬっす、ぶへへへっ。げうぇへへへっ」と吹き出されたので、「やはり私にはコメディしかないのだ」と実感したものです。
初心を思い出し、修行し直して参ります。
反省ばかりのあとがきを長々と続けましても締まりませんので、この辺りで失礼いたします。いや、お前反省よりいらん事ばっか綴っとるやんけ、いつも通りやんかと思われた方。
ずいぶん私との付き合いも長くなって参りましたね。
とても嬉しいです。
ご愛読、ありがとうございました!!
キノコ男、フルスロットル! ~敏腕営業マンが異世界転生したら、ポンコツ乙女たちと平和な世界征服を目指すことになった~ 五木友人 @Itsuki_Tomohito
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