ゲーム(作中作)の弱キャラに憑依した主人公が、推しキャラを助けるためにあり得ない努力で強くなる。
その過程でゲームでは語られない「裏」や「世界の真実」に触れる・・・珍しくもない題材ですが、本作の魅力は他のところにあります。
主人公やヒロインやメインキャラはもちろん、脇役や敵に至るまでネームドのキャラは皆非常にキャラが立っており、勝つために、強くなるために、或いは強く在るために、決死の覚悟を固めて全力で生きています。
そういった熱い生き様に胸を打たれたい方、手に汗握るバトルでギリギリのタイミングで覚醒する主人公やヒロインが見たい方、かっこいいおっさんが見たい方には是非お勧めしたい作品です。
逆にお手軽チートで俺TUEEEや単純なモテモテハーレムものを読みたい方には向かないと思います。
全体を通して作品としての完成度が高く読んでいてストレスのない物語です。
主人公の才能と言ってもいいものは不屈の精神性と「ある一人の女性」を救うという狂気的なまでの目的意識の2つのみ。
その2つで「全ての時間を費やしていると言っても過言ではない努力」と「ありとあらゆるものを使ってでも目的を果たそうと磨き続け、手に入れた思考力」を手に成長を続けています!
(現在149話読了段階での評価です)
主人公は上述の2点を除けば戦闘の才能はほとんどなく天才に負けたり敵の壁の大きさに苦悩したりします。
それでも己が目的のために何が足りないのかを必死に模索して進んでいく様が個人的にはツボの作品です!
唯一の欠点は面白くて一気に読んでしまい続きが待ち遠しい事くらいですかね?