世界は核の火に包まれた。そして偶然シェルターの中にいた『僕』はひとりぼっちで目覚める。『こぼれた水は戻らない』明るく思えていた未来は、みんな燃えてしまった。僕の中に残ったのは絶望、強欲な人類への失望、そして未来への……身近にいそうな『僕』の、胸が張り裂けそうな位に美しく切ない想い。どうか見届けてください。こんな未来はすぐそこまできているかもしれません。
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人ひとりの力はとても小さいものだけれど、ひとりひとりが誰かを大切に思う想いがきっと世界を救う。滅亡した世界の彼の思いは、今の私たちが受けとめなくてはならない。そう思いました。私たちの現実の世界がいい方向に向かうために、読まれるべき一編です。
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