おっさんと侮るなかれ!

おっさん…それは人生も半ばに差し掛かった者に与えられる称号。ある者はひたすら財を成すことを追い求め、ある者は色を好み快楽の沼に身を沈める。

この物語の主人公はひたむきに薬草を採取する日々を送り、その得た収益を孤児院に寄付するなどして人望も厚い。

そんな主人公だからといって世界は戦いから遠ざかることを良しとはしてくれず、魔物も出れば荒くれ者から絡まれたりもする。

とまあそんな世界をこの物語を紡ぐ作者様は時に可笑しく、時に巧みな戦闘描写でハラハラさせるなどして飽きることなく見せてくれます。

読者を楽しませようとする気概満載で、それはキャラクター名のセンスにも現れています。

この物語のおっさんの生き様を追っていけばきっと、残酷な世界をどう生きるべきかという指標にもなっていくことでしょう。

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