主人公リンムは【おっさん】です。
髪の量が気になるお年頃。
腰痛関節痛持ち。
人がよくて、温厚で、善良で、
ちょっとくたびれたような【おっさん】。
ところが…
このおっさんは実は知る人ぞ知る凄い英雄。
わかる人にはわかっちゃう。
顔も年齢も金も地位も関係ない!
好きになったら仕方ない!
年の差なんて何のその。
美少女にアプローチされるおっさん。
マニアックで強引過ぎる聖女。
独占欲がダダ漏れる国で最強の女騎士。
普通なら美味しい状況なハズなのに…
困惑するおっさんを逃さないラブパンサーズ。
おっさんの癒やしは【おっさんの湯】。
おっさん同士の交流は…どこか優しく温かい。
穏やかな束の間のひととき。
おっさんって素晴らしい。
おっさんって可愛い。
おっさんバンザイ。
時に虐げられならも懸命に生きる
そんなおっさんを応援したくなりました。
おっさん、ガ・ン・バ!
辺境の知られざる実力者がヒロインと出会うことをきっかけに、その才覚を世に認められていく……。
古き良き物語の定形ではありますが、問題は主人公リンムがくたびれてハゲかけたおっさんであること。それとネーミングセンスが作者本人の資質かWeb小説の定番に寄せているのか悩むところです。
さらなる問題は、そのおっさんが当社比で右に並ぶ者のない強者だということです。ぅゎぉっさんっょぃ。
辺境では強さ・性質こそが正義、風貌はおまけを地でいく作品と言えるでしょう。
物語自体は読みやすくするすると進み、ある種神秘的なリンムの強さが徐々に顕になっていくところ。
妖精の森編以降で明らかになるであろうリンムさんの強さに惚れ直すヒロイン二人の水着回に期待しています。
まず読んで目を惹くのはそのネーミングセンスである。イナカーンというところからして、ああ田舎なのだなと分かるのだから。他のキャラクターの名前もどこくすりと笑えたり、ああこういう性格なのだなと思えたり。
さてこの作品、万年Fランクのおっさんとある通りに、さえないおっさんの物語である。やたら頭のこと描かれていたりもするおっさんである。
さてこの主人公であるが、実はとんでもない実力の持ち主だった!
ではなぜその実力が評価されなかったのか、そもそも自分でも気付かなかったのか?
きっちりと描かれる王道というのは、読ませる力も高く本当に面白いのだということを教えてくれます。ぜひご一読ください。
エッジの効いたタグや作中のネーミングセンス――雑味にならない程度に軽妙でコミカルな――が目を引く作品ですが、大筋は真っ当かつ王道の英雄譚です。
――と、今のところ私は見ています。
タイトルで「いやおっさん聖女はないわ」と引いてしまった方はどうかそこで引かずにあらすじで概略だけでも確認してくださいそれからできれば一話から読んでみてください。
ウケ狙いの一発ネタということだけは、断じてありませんから。間違いなく。
むしろ、ヒロイックファンタジーの王道ってくらいのところですから(※12話現在)。
真面目で人あたりのいい、近所の人々に愛され、子供からは懐かれる――ついでに舐められぎみでやんちゃの相手にされて、髪の毛抜かれたりする(もうやめてやんちゃな子供達おっさんの髪の毛ゼロになるからハゲちゃうから)――善良でちょっととっぽそうな雰囲気のおっさんが、メリハリとハッタリの利いた活劇を披露してくれます。
彼を取り巻くキャラクター――主にヒロインですが――も、それぞれに背負った葛藤や人生があり、ここに至るまでの物語があったことが示され、嫌味にならない鮮やかさで華を添えてくれます。
きっちり読ませる、「面白い」話です。
タイトルの内容はいずれ回収されるのでしょうが、今のところ全体のお話は王道のフレームで進んでいるように思われます。そも、聖女なる位置づけのキャラクターが、普通に出てきてるんですよね…ここから何がどうなって、おっさんが聖女になるのでしょう。
この先、いかなる形でタイトルが回収されるのか。気になります。
おっさんものです。
タイトルで一本釣りされますよね。おっさんなのに聖女になる? しかも別にTS要素は無いらしい。
引かれて読んでしまったらもう止まらないです。
圧倒的な実力で書かれた確かな面白さと安定感のあるお話に引き込まれる事間違いなしです。さらに、ユーモアが凄い。具体的にはネーミングセンス。
そして、なんども現れるおっさん描写。
この主人公、決してカッコよくは描写されないんです。けれど、読み進めるうちにこう思うのです。おっさんカッコいい―—!!!
薄毛描写やめてもろて。牛乳返してwwww
レビュコメ書いている時点で、可愛いヒロイン聖女様が出てきました。
はねっかえりの聖女然としていない聖女さんとどんなロマンスがあるのか楽しみですね! おっさんなので、無いかもしれない。でもそれも良い。
レビュコメを書けば、おっさんに課金できると聞いたので。
ナイスミドルなひげのおっさんをお願いします。
おっさん…それは人生も半ばに差し掛かった者に与えられる称号。ある者はひたすら財を成すことを追い求め、ある者は色を好み快楽の沼に身を沈める。
この物語の主人公はひたむきに薬草を採取する日々を送り、その得た収益を孤児院に寄付するなどして人望も厚い。
そんな主人公だからといって世界は戦いから遠ざかることを良しとはしてくれず、魔物も出れば荒くれ者から絡まれたりもする。
とまあそんな世界をこの物語を紡ぐ作者様は時に可笑しく、時に巧みな戦闘描写でハラハラさせるなどして飽きることなく見せてくれます。
読者を楽しませようとする気概満載で、それはキャラクター名のセンスにも現れています。
この物語のおっさんの生き様を追っていけばきっと、残酷な世界をどう生きるべきかという指標にもなっていくことでしょう。