今日のお召し物は?

感想は書けどもレビューを書くのはほぼ初めてでして…
しかしそんな自分にもレビュー書きたいなと思わせる『食と怪奇と陰陽師』でございます。
少々お時間を頂ければ幸い至極。

すでにしっかりと素晴らしいレビューが置かれているので、今回は個人的に注目して欲しいポイントをお伝えしたく。

ずばり、ファッションです。

各回、テーマとなる呪やそれにまつわる食事が非常に魅力的な作品において、もう一つ、推していきたいのが紡さんとつばきちゃんのお洋服。
基本的に紡さんはジェンダーレスのブリティッシュスタイル、つばきちゃんは大正ロマンあふれる和洋折衷なイメージが多いですが… それと同じくらい、一癖ある(笑)お召し物が多い。
衣装持ちというレベルを超えて業者か?となる勢いの種々様々、古今東西、これがあるから実写化されて欲しいまであります。
つばきちゃんの民族衣装シリーズは毎度可愛さにゴロゴロしておりました。

見知った名前から「この服ってそんな名前だったのか」とググってから分かる感動、というか辺理さんの知識はどこまで多岐に渡るのか。
各回のレシピと一緒に二人のファッションリストも作れそうなバリエーションの豊富さと、折に触れて挟まれる変T ───
作品の端々まで、どの角度から切り込んでもハートを掴まれる魅力。
一粒で二度も三度も楽しめる物語です。

文字媒体において視覚的魅力はどうしても読み手の想像力を必要とし、興味が無ければ読み飛ばしてしまうだろう要素であります。
しかし「この人はどんな服装をしているんだ?」と思わせググらせるほど、キャラクターに魅力のある本作。
ぜひご高覧あれ。