あの日 古い鎖が切れたんだ

ソンナノ宇宙

第1話 それは序章にすぎなかった

先週、自転車のタイヤを交換した

パンクする前に 手を打てた


その翌日、チェーンが切れた

想定外だった


歯飛び がしてたが

変速機の調整が悪いと思ってた

チェーン切れの前兆だったらしい


今日、チェーンを交換した

初体験だ

古いのが切れたので

切る手間は要らなかったが

何しろ油しか差してなかったので

汚れがひどかった

掃除に 二時間かかった


チェーンの通し方に戸惑ったが

まあ 無事 交換できた


しかし 試し乗りしたら

甚だしい歯飛び


たまりかねて 店に相談したら

駆動系一式の交換で なんと一万五千円

ほかに問題があれば

三千円、五千円という単位で

交換ということになる

何しろ 十五年モノの自転車だ

いよいよ その時期が来た


そんなつまらないことを書くな!

といわれそうだが

シンクロニシティは 凡人にも起こる

凡人のシンクロは些細なことなのだ


夜 関西で地震が起きた

同じような場所で続いている

太陽の活動やら ○○占いやらで

時期も場所もアバウトには予測されていた


しかし、例の話を覚えている人がどれだけいるか

東経135度 世界中心論だ


はじまりは、阪神「淡路」大震災だったそうだが

100年かけて

そこが世界の中心になるとささやかれた


また ひとつギアが上がったか


どう考えても 国家としての日本に

勢いも見込みも なさそうだが

逆に言えば 新しい芽を潰すチカラも弱い?



ともかく わたしは身を持って経験した


古い鎖が切れた

それは それだけの問題ではない と


総入れ替えの はじまり……



  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

あの日 古い鎖が切れたんだ ソンナノ宇宙 @ohana_see

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ