永遠の背筋ひんやり

名前を失った主人公、奇怪との出会い——。

物語自体は和風のあやかしファンタジーなのですが、ゾクリと背筋の凍るような絶妙な怖さがハリウッド映画並みなんです(1-2章読了時点)。

しかしジャンルはホラーではありませんし(オカルトチックではある)、なにも怖いばかりではないのでそこは安心できます。
ただ、オカルトならではのミステリー感におそわれたかと思いきや、不意に軽いノリを含む日常のほんわか感もやって来る、そうした落差がよりいっそう恐怖を際立たせているように感じます。
とにかく、「この先も何かある」という不安だけは絶えないかもしれません。

主人公は名前を取り戻すことができるのでしょうか。
エピソード盛りだくさん、インパクト巨大、おなかいっぱい小説です!ワクワクとゾクゾクに振り回されてみるのはいかがでしょうか?

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