巧みな筆致で命を吹き込む、心動かす異世界の人間ドラマ
- ★★★ Excellent!!!
4章まで拝読した上でのレビューです。
東京で何者かに拉致された中年男性・由宇。
気づくと、そこはまったく知らない異世界だった――
この導入だけを見れば、「よくある異世界転移もの?」と思われるかもしれません。
ですが、この作品はその枠に収まりません。
確かに舞台は異世界ですが、毎話惹きつけられるのは、どこか違う強い魅力があるから。
正直、私は異世界ジャンルがあまり得意ではありません。
それでも、気づけば100話以上も読み進めていました。
特に4章はサスペンス色が強く、手に汗握る展開の連続で一気に引き込まれました。
この物語の魅力を支えているのは、なんと言っても文章力の高い作者さまの手腕。
綿密に構築されたプロットと、細部にまで行き届いた世界観。
そして何より、主人公・ユウをはじめ、登場人物たちがまるで本当に生きているかのように動き、悩み、成長していきます。
キャラクターの心情や関係性を大切にする方には、間違いなく刺さる作品だと思います。
今後も、ユウと仲間たちの活躍を楽しみにしながら、引き続き応援していきたいと思います。