神話
神々について
パルスナにおいて宗教は、さほどに熱心な信仰対象となっていない。多神教であり、教義もさほどに明確でなく、あくまでも行事や儀式における一つの象徴的なものとして考えられている程度。
帝国外においては、より熱心な宗教もあるようだが、帝国の歴史上、こうした熱狂する宗教に対しては徹底的な弾圧が行われている。神聖帝国との関連性が考えられるが、詳細については不明。
神話として中心となる神々については以下の通り。
■サラ=ティナ
体を持った初めての神。最も神々しく、最も偉大なる巨神。
すべての物事を見抜くとされる、輝ける真誠の瞳を持っていたが、後にこれを息子であり夫である神々の王・サザロンに譲って義眼となった。
ちなみにこのサラ=ティナ神にちなんで、帝国においては『サラ=◯◯◯』といった名前の女性は多い。
■フィエン
狼の顔の神。明暗の分かれ目にいる神。三原神の一柱。
三原神は基本的に体を持たない。
■サト
時、歴史、知恵の神。三原神の一柱。
老人で表されることが多いが、元々体を持たない。
■ムッタエ
サラ=ティナに従う名をもたぬ神。ムッタエは盲聾唖の意味。
お産の神。
サラ=ティナの別人格の一つともされている"
■リャーディア
子供の姿をした神。水、雨の神。悪戯の神。
フィエンによって創造されたとされている。
南を象徴する。
帝都の郭門の一つ、南大門はリャードニアーザと呼ばれる。湖の中にある門にはリャーディアの像が彫られ、その抱える水甕からは水が出ている。
■セトゥルエンケ
公正、勇気、正義、戦を司る女神。
イファルエンケの双子の妹。
別名黒衣の神とも呼ばれ、なにものにも染められることのない漆黒を纏い、目隠しをしている。
東を象徴する。
帝都の郭門の一つ、東大門はセトゥルニアーザと呼ばれる。その門にはセトゥルエンケの像が彫られている。
■イファルエンケ
音楽の神。遊泊民の神。恋人たちの神。平和の神。捉えられぬものの神。
セトゥルエンケの双子の兄。但し、雌雄変異の性質を持つので、女になることもあった。
西を象徴する。
帝都の郭門の一つ、西大門はイファルニアーザと呼ばれる。
湖岸に建てられたその門は、湖中の島にある神殿への礼拝門とされている。
門にはイファルエンケの像が彫られているが、捉えられぬものの神であるので、顔がなく、雀の面をしている。音楽の神であるので、その下の広場は吟遊詩人たちのたまり場になっている。また、七本指で描かれることが多い。
■サザロン
神々の王。万能の神と呼ばれているが、具体的なご利益は持たない。
最も人間に近く、人間を愛したがゆえに、神々の確執を生んだとされる。
一説によると、後に殺されて冥府に落ちた……とも。
サラ=ティナの息子にして、夫。真実を見抜く目(竜眼)持つ。これはサラ=ティナより贈られた真誠の瞳のこと。
北を象徴する。
北大門はサザロニアーザと呼ばれている。
昏の皇子設定集 水奈川葵 @AoiMinakawa729
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