水奈川葵

この日、母は父を殺す。そうして逮捕されて、絞首刑になってしまうのだ。それは＜夢＞で、けれどこれから確実に起こりうることをオヅマは知っていた。 この悲劇から紡ぎ出される連鎖を断ち切…

昔、読んだ本とかについて、ひまつぶしに書き綴ってみました。 その本が手元にない場合は確認できなくて、曖昧なまま書いてる場合があります。ご了承の上でどうぞ。

「ねぇ、晶ちゃん。ピアノ、弾いてくんないかな？」 落葉舞う秋のある日、僕に声をかけてきたのは幼馴染みの遙花だった。 幼馴染みといっても、一緒に遊んでいたのは幼稚園の頃だけ。 高校…

フラヴィニー伯爵家の令嬢、エレーヌ・フラヴィニーはある初夏の午後、サンザシの木の下で秀麗なる面差しの騎士と出会う。 背が高く、傲慢でぶっきらぼうな男に、エレーヌはややあきれつつも…

幼い頃、祖母から聞いた話。妾腹の娘として引き取られたカノという少女。陰湿ないじめの末に死んだと思われる少女は、どこにいったのか……？

塾の帰り道、公園で級友が男同士でキスしているのを見た…… 翌日には、彼が同性愛者だという噂が流れ始める。 【注意】まだスマホのない時代の高校での一コマと、その後日談。

つらつらと文字を連ねる日々を送ってきた作者が『書く』ことを発見した話。

＜昏の皇子＞を、よりわかりやすく理解するための設定集です。人物紹介とか作中世界観などを紹介。

「おい、葉っぱ入ってんぞ！」 夫の苛立ちは鋭い言葉とともに、私に投げつけられる。本当に些細な、ちょっとした悪意の礫。 これが……理想の夫なのだろうか？

他人からはサバサバした『サバ女』と思われているユーキチの悩み。 それは恋に溺れてしまうこと。 一度好きになったら、相手のことばかり考え、結局恋に潰されてしまう。 だから決めた。 …

早春のある日、疲れた顔をした女の死体が見つかった。彼女の人差し指の先にはダイイング・メッセージが残されていた……

「お前は本当に言葉で人が殺せるよな」―――そんな捨て台詞を最後にクリスマス直前にフラれた須藤さん。 予定が空いて、しばらくぶりに向かった馴染みの店で、彼女は奇妙な偶然に出くわす。…