第49話 あとがき

 今回はめずらしくあとがきを書かせていただきます。


 本作は2016年にカクヨムで公開した『剣豪戦隊ブゲイジャー』の続編になります。1作目はたしか第二回カクヨムWeb小説コンテストに出した記憶があります。



 そののち『剣豪戦隊ブゲイジャー2』の連載をはじめるのですが……。

 途中まで書いて公開し、どうにもつづきが書けなくて長いこと放置。

 それを、やっとこさ書き始めて今回完結させたものです。


 筆がとまってしまった理由は、葵ちゃんのキャラクターを書く自信がなかったこと。身体が男で心が女の子なんてキャラクター、書けないなーと、やってみもしないで悩み、筆が止まっていました。

 ま、6年の歳月でぼくが書き手として成長したのでしょうか。とにかく、書いたら普通に書けました。

 ちなみに、プロットはすこしまえに書けていました。



 裏話になりますが、ぼくは昔ノープロットで小説を書いていました。その代表例が『剣豪戦隊ブゲイジャー』で、本作もエピソード8、9、10はノープロットです。


 当時のノートをみると、「堅牢! 甲殻の僧侶」のメモは以下です。


 れんやさい ×

 ライト兄弟 ×

 イチョウ  ○

 でんげき隊 ○

 ゲーム ドルアーガ ○



 まさかの、クイズの解答だけ。


 ただ、その後、ノートに万年筆でプロットを書くようになり、エピソード11「登場! 地獄の猟犬」では、きちんとプロットが書かれています。



 さて、この『剣豪戦隊ブゲイジャー』は、とにかく特撮のネタが多い作品です。

 キナ子が初登場時に変身アイテムを失くして叫ぶセリフ、「嘘だドンドコドーン」は有名なオンドゥル語ですし、士郎がしつこく「相棒じゃない、相棒って言うな」は、『特捜戦隊デカレンジャー』のブルーの口癖です。


 また、サブタイトルにもなっている「地獄の猟犬」は、『特捜戦隊デカレンジャー』のデカマスターの二つ名「地獄の番犬」をもじっています。


 そして、桃山あづちが変装する名護屋さんというおかしなキャラクターですが、ご存じの方もいると思いますが『仮面ライダーキバ』の名護さんです。名護さんのTシャツには753という数字が書かれていました。

 ちなみに、あの名護屋さんのキャラは、オリジナルです。名護さんとは無関係です。


 いっぽう本作では、剣術に関した真面目な語りもけっこうあります。

 

 作中でいっさい解説はありませんでしたが、ブルーチューイのチューイ。これは示現流の流祖・東郷重位からとっています。重位は、シゲタカと読んだり、チュウイと読んだりするみたいですね。

 よって、葵ちゃんのつかう剣術は、示現流です。という理由で、彼女は九州出身。

 まあ、詳しい人は、「朝に三千、夕に五千」の打ち込みで気づいたと思います。


 さて、「2」まで書いた『剣豪戦隊ブゲイジャー』ですが、続編、すなわち「3」ですが、現時点書く予定はありません。

 が、まだ書いていないエピソードもたくさんあるんですよね。たとえば、士郎が二刀流を習う話とか、キナ子が鎌鼬を倒す話とか。




 では、本作の続きは、機会がありましたら、ということで。

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剣豪戦隊ブゲイジャー2 地獄の猟犬 雲江斬太 @zannta

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