その歌は、自分へのエール

受験に落ちたことをきっかけに、十八歳で一人暮らしをしながら、工場で働いている冬斗。同僚とも仲良くなれず、一人で昼食を摂る日々の中、自分と同じように一人でいる中年の外国人労働者が気になっていた。
境遇も国籍も世代も違う、孤独な二人の現代ドラマ。胸を苦しくさせるような現実を描きつつ、最後には温かな希望の光が見えてきます。
新しい環境に馴染めずに、家族や友だちとの関係も上手くいっていないと、孤独で苦しく感じるのでしょう。それでも周りを見回すと、自分を励ます歌が聞こえてくるのかもしれません。