人魚の得意なものは、料理

男子大学生の百瀬は、とある海の家で見かけた女性と、大学の講義で再会する。自称・にんぎょの彼女と、百瀬はいつの間にか、飲み友達になっていった。
コミカルなのにちょっとシュールな、人魚と人間の関わりを描いた現代ファンタジー短編。人魚がとにかくキュートで、一瞬で虜になりました。
誠実さが現れる瞬間は、色々あるのだと思います。例えば、働く姿、おいしい手料理、そして、涙の理由――それを知ったからこそ、自分はどういう行動をするのかも、大切なのでしょう。