私たちはいつだって、歌を唄っていた
- ★★★ Excellent!!!
人々はいつの時代も争っていた。
地球に隕石が降り注いでも、寄り添い合って生きていても、楽園へと逃れても、孤独でいても、愛し合っていても。
いつだって人は争い、そして、歌を唄っていた。
滅びの道を歩む地球と、そこから逃れた人々が始めた新たな世界――『リトル・ルナ』
膨大な時間をかけ、二つの舞台を行き来しながら、優しく、惨たらしく、愚かで愛おしい人々の営みが静かな筆致で描かれます。労働、恋愛、性差の社会問題。抑圧と抵抗。自由を求めて戦う人々。人から人へ、受け継がれていく願いと思想。
一話ごとに差し込まれた数々の歌がそれを彩り、三十三話の壮大な叙事詩が完成しました。