人は皆誰でも時に輝き、時に落ちぶれる時がある

 よくある「勇者のパーティにいたけど、勇者の見る目がないせいで優秀な俺/私が追い出された」というジャンルに出てくる「ダメな勇者」が何人もいる。
 それだけで「世界救えんのかオイ」と心配になるような世界観を利用し、「ダメな勇者」同士が組み、新たな形として出来上がるお話。
 優秀な者でも残念な指揮者が使えばダメになる、優秀な指揮者でも残念な者では成果を出せない、優秀な者でも理解者がいなければ輝けない。
 そんな現代社会にも通ずるところのある悩みをファンタジー世界で一つの課題とし、それを乗り越えるべくして切磋琢磨する三人の勇者たちに深い魅力を感じました。

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