愛の流れあう生きづらい社会

この物語では愛が流れ合います。愛というものが実際に形となって様々な人や物に注ぎ込むことができるのです。しかし、愛が見えるようになって人びとの生きづらさが解消されたかのように思えますが、主人公はなお恋人にもどかしい思いを抱えています。その心情の移ろいをつぶさに描写する筆力によって、あまり人との交流がないような人にとってもその世界観がありありと伝わってくるはずです。伝えたいけれど伝えきれない愛を感じることができました。ありがとうございます。

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