愛することが幸せで、でも同じようには愛されなくて。


ファンタジー、なのに何から何までリアルで安易に想像できちゃう世界観。
冒頭の、彼女のおかげで幸せに眠れたというのが、例え一方的でも愛することの幸せが表れていて、愛されるより愛していたい身としてはなんだか嬉しかったです。
「私こういうの初めてで」ってセリフのドキドキが、キスとかセックスとかに相当するリアルな愛情表現に感じて、愛を注ぐというひとつの行為を毎回丁寧に形にできたらなと思いました。
句点の区切り方にも秋冬くんの香りが染みついていて、優しくて、ひとつひとつの言葉を大切に語られる感じがしました。

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