あと十年で米寿を迎える主人公の悩みは両親が「かつて住んでいた」家の管理。売るのも壊すのもそう簡単ではないし、維持するのだってお金がかかる。ここにあるのは時の流れと相続にまつわる社会の闇。たとえ肉親であってもお金の問題には醜さがつきまとうし、人の身である以上は寿命にあらがえない。でも……それだけではないはず。懸命に生きた人には光もまた残されているものです。誰にとっても無縁ではない、人生の縮図がここにはありました。なにくそと奮起したい貴方へ、おススメです。
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