変なテンポに妙なバランス

 よく、どこかの作者さんのなんかのレビューのコメントにこんなことが書かれています(アバウトすぎだろ)

 サクサク進んでテンポがいい!!……と。

 あと、こんなのもありますね。

 重厚な世界観!……とか、癒される優しい世界!……とか。


(さて、宿理さんの作品でも見て見ましょうか)


 テンポ   すごいゆっくりだと思ったらなんか急に動く。

 雰囲気   重すぎず軽すぎず。とりあえず何故か胃もたれしない不思議な空気。(ってコメントで言われたことがある)


 本日公開した『身代わり姫と宝石の騎士』まさしくこれでした。

 裏切りについて話しているのに何故か緩いキャラがいるから謎の大丈夫感が溢れてる!!!でもなんか話してることは真剣だし重要で何だこれ!!?

 こんな具合です。


 変なテンポの正体は当たり前ですが一人称です。しかも宿理は情報をあまり省かない傾向にある。どっちの主人公も考えるタイプなので心の動きやら考えやらを書いているとサクサクとは進みません。読者を選ぶポイントかもしれませんね。読みやすくはないかも。


 今回は主に妙なバランスについて話していこうと思います。

 犯人は……あなただ!!!


 №1デデン!まず今日の更新でめちゃめちゃな存在感を放っていたルイみたいなキャラ。

 天然です。だけどトラブルメーカーではありません。浅慮というわけでもありません。理解力や想像力は申し分なくあります。しかし!彼らが出てくると場の雰囲気が急に緩みます。それに加えていろんなキャラの見たことない様子をものすごーくいっぱい引き出します(スフェーンが振り回されてましたね)


 いや~思い浮かべるのと実際に書くのは違いますね~。スフェーンがあそこでゲットだぜ!!をして一緒に行動するようになるってわかってたのに、書きあがったものを見て「え!!!こうなるの!!?」ってびっくりしましたよ~。思った以上にお茶目に動いてましたね……大丈夫かな。あれ。(今までの密談の場面とあまりにも違うため若干不安)



 №2!!キャラがピンチになる時の書き方。

 こちら、主にリメイクしたノーオダが該当します。

 前からの大きな変更点として、莉々の扱い方、過去編の語り手があるのです。前は莉々のことをそんなに考えてなかったので(おいって感じですが)取り巻きを侍らせているわかりやすいタイプのいじめっ子として描いていました。

 今回は一人です。そしてパパとのやり取りの中でそういうことをしてしまった心理もまぁ納得できるように書いています。集団的ないじめ問題から個人の嫉妬に事態の矮小化を行ったわけですね。

 過去編の語り手は、前は千歳本人でした。あんな場面もこんな場面もリアルタイムでダイレクトに伝わってたわけなんですよね(あのへんはしんどいことしかないのにです)それを三人称にして一応、間接的に変えたわけです。


 オワカリイタダケタダロウカ……作者が計算してセーブする場合があるってことです。つまり犯人は……ゑ?宿理?(そりゃそうでしょうよ)

 あまりにもあれだな~という時は設定そのものを見直して作り変えます。そもそも軸はなんだ?これを通して何を描きたい?このキャラはどう動かすのが最善手だ?等々、熟考に熟考を重ねると……こんな雰囲気になる。

 一回しんどいもんでも作ってやろうかなと思ってプロットを立ててみたんですけど、途中から主人公が復讐心を捨てました(?)自分の気持ちと向き合い始めました(??)憎しみを受け入れて真っ当な人間になり、ハッピーエンドで終わりました(???)

 刑事さん……俺がやりました……(自白)



 №3キャラの掛け合い

 西館が仲良しなのは当然なのですが、よくよく考えてみたら、ブルート兵も変な感じで仲がいいんです(なんでだ)

 暗殺とかもしちゃう人達なんですよ?なんかほら、ダークファンタジーっぽくダークでドライな感じにしようかなって思ってたんですよ?

 書いてみたらなんですか。仲良しじゃねぇか!!

 スフェーンとエスティーは当然かもしれんけど!?

 シルトパットはエスティーのことめちゃめちゃ庇ってるし!!

 今回の更新のゴッシェとスフェーンどう考えても仲良しじゃねぇか!!

 ていうかスフェーン、シルトパットのこと結構考えてる!!仲良しじゃねぇか!!


 ドライのドの字もありません。赤道直下の地域くらいあついしウェッティです。




 あ、ある意味安心のクオリティ……ですかね……?

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宿理AtoZ 宿理漣緒 @syasya212

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