概要
扉を開けたら吹雪だけど。難儀なこともいっぱいだけど。
ロボットの俺は、前々から予定していたお出かけに出ようとするが、その日は何と吹雪!まだ降るのか雪!ショッピングモールで映画とごはんと本屋さん、ミッションは果たせるか!……という感じではないがのほほんとしたロボットの俺と、その伴侶の魔女がお互いを思う話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★ Very Good!!ロボットも魔女も普通に恋をする……。
ユニークな設定が光る作品である。魅力的な登場人物、不思議な世界観が生き生きと描かれている。だが、そんな特殊な設定にも関わらず、そこに生きる人々(?)が、ごく平凡な出来事を前にして一喜一憂する様子に愛おしさを感じる。
この小説の醍醐味は、大掛かりな舞台設定にあるというよりは、むしろ細やかな心理描写にあると思う。或いは、その二つの間に生じる、ギャップのようなものが魅力なのかもしれない。ロボットと魔女が共存するような特殊な世界であるが、そこで織り成す恋愛事情はあまりに身近で平凡である。そこに魅力を感じた。
このお話の続きを読みたいと思ったが、どうやら一話で完結してるようだと知って、少しだけ…続きを読む