第17話 朝鮮Nо1の男、李舜臣
少し見通しは持てたが、まだこの朝鮮の大軍を殺せるほどの策ができた程ではない。
「皆の者、斎藤の旗印は主に東側にある。恐らく東側に斎藤の大将、斎藤龍興がいるのであろう。上杉景勝を先陣として斎藤軍と真っ向勝負をする。」
「はっ!!」
「「上杉景勝!!!、前にでよ。」」
「承知いたしました。掛け声も私がかけます。」
「あぁ頼んだぞ景勝」
「はっ、では皆さま!我が織田軍は今や日本一の大軍でござまする。そんな私らが負けるはずないでしょう。我らが織田軍であるという事に誇りと自信をもって出陣です!!!」
「「おう!!!」」
いい感じだな、景勝。この戦いが終わった暁には上杉景勝を織田家から解放し元の上杉領を収める一国の大名として、今の家臣とは別の大名同士の同盟を組むことも考えてやってもいいな。
パカラッ パカラッ
10分後、俺らは斎藤の旗があるところの近くにきた。
「ふぅ、結構速さを重視してここまで来たので疲れましたな、殿・・・」
「あぁ恒興・・・疲れた。」
「あぁ、では俺らに残された時間は少ない。早めにこの戦を終わらせなければ・・・」
「はい、いつ朝倉が尾張に攻め込んでくるかもわかりませぬので・・・」
「もう俺らは尾張に織田家の兵士は残してないからな・・・」
「はい、ですが松平殿に任せてあるので大丈夫でしょう。大軍で尾張を守ると言ってくれていたので。」
「あぁ、そうだな。ここは松平を信じるか。」
「ではそろそろ再出陣しましょう。殿」
「あぁ景勝。皆の者!再出陣するぞ!」
「「はっ!」」
「いけー!!!」
パカラ パカラ
やっぱり馬の走る音は何かスッキリするな。
~5分後~
「よし、殿!斎藤龍興が見えましたぞ!」
「あぁ、景勝何か話しかけてみろ。」
「あっ承知いたしました。」
「龍興どn・・・なっ・・・、、、痛い・・・」
「大丈夫か!!!景勝!!」
「はっはい・・・危ないところでした。首を狙われました・・・幸い擦り傷程度で済みましたが・・・」
「何者じゃ!?」
「んー・・・李とでも名乗っときますか。」
「なっ!?李!?まさかこいつが
「お前が、信長?あれー案外弱そうだな。今日本で一番大きい家の当主で、朝鮮でも中々有名だった『上杉謙信』と『武田信玄』を二人とも殺したという逸話を残しているはずなんだがなぁ・・・人違い?」
「んっ、弱そうで悪かったな・・・あぁそうだよ俺が『日の本一の大名の織田信長』だ。」
「ほー言い切るねぇ・・・でも僕に殺されてあの世で大泣きするんだろうなぁ。」
「あれ、少し間違えたな。『僕』じゃなくて『僕ら』だった。」
「お前の味方は誰だ?」
「ふっお前は馬鹿か・・・弱い信長君よー。味方はいるさ、大量に。こないだ日本であった『四大連合』と呼ばれているのより更に強いことは確定しているよ。だってこっちには『スパイ』や君の事をよく知っている奴らが沢山いるからねー!!」
「『スパイ』だと!?」
「あぁ『スパイ』だ。」
「あっあと、死んだと思わせて死んでない奴もいるかもね。まぁそんな人たちが居ても僕は会ったことがないんだけど、この『反信長連合』の中の奴ら全員が慕う『あの人』って人がいるらしいから僕らは無敵だよ。 でも僕は『あの人』には会ったことがないんだけどね。まだ信頼関係が築かれてないから教えてくれないらしい。だから僕も信長を殺して信頼を築かなくちゃね。」
「おっと話が長くなっちゃった。じゃあ戦おうか。信長・・・」
「あぁ」
くそっ戦うのかよ・・・絶対強そうだな・・・
「おーと、先制攻撃は信長からでイーヨー。」
「そうか、なら遠慮せず攻撃させてもらうぞ。」
「『
「あー、武田信玄の技か。この技はなぁ、名前がなぁ」
「名前の問題かっ!」
んっ、俺はこの瞬間『住民巻雲王』を使ったつもり、いや絶対に使った。だがこいつは何も必殺技を使わずに俺の『住民巻雲王』を避けた。しかも喋りながら。
「じゃー僕も攻撃していい?」
「いいぞ。李 舜臣」
「おーけー」
「『朝鮮流 電光石火』」
「なっ!?早い」
くそっ完全に早すぎて見失ってしまった・・・
「ごめん、信長『僕が強くて』じゃあね。『正々堂々』」
「なっ『極守改』」
「おっ、やるねぇ、瞬間的に『極守』を出すとは・・・驚いたよ。君は案外僕を楽しませてくれそうだなぁ」
今回は何とか瞬間的に『極守改』を出せたけれど、これを何回も繰り返してたら絶対に死ぬ。
相手の『朝鮮流 電光石火』はスピードが速すぎるし、『正々堂々』はパワーが尋常じゃない。
次は『今川流 瞬間移動』で相手の後ろをとって『不撓不屈 極』で殺すってのもありだが、普通に考えりゃ、まず守られる。どうすればいいんだ・・・
『李 舜臣を殺すにはどうすればいいんだ・・・」
信長の技 一覧
攻撃系
『不撓不屈 極』
『疾風迅雷』
『住民巻雲王』
防御系
『極守改』
移動系
『今川流 瞬間移動』
偽物天下ー身体交換 目が覚めたら俺の体は織田信長でした。 ねこのうえのいぬ @2118765
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。偽物天下ー身体交換 目が覚めたら俺の体は織田信長でした。の最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます