奪われた者達へ

特定の人物が能力を持つ世界。

────茈志音はある日、記憶を失った。
彼は目が覚め、早々に命を狙われる。　たった一人の仲間は同い年の少女「恋七」だけ。
そんな中、能力者は敵味方問わず、彼に掛ける共通する言葉は"英雄"。英雄と謳われる彼は、一体何者なのか。
彼は幾度となく闘っていく中で、自らの正体と世界を知り、その全てに唖然とする。
これは少年と、たった一人の少女が紡ぐ、花の様に綺麗で儚い、命の物語。

"君には、幸せになってほしい"