小説投稿サイトへ投稿を始めて4年。初めて文章レビューを書きます。
ある日突然、自分が社会と相容れない化け物になってしまったら? 自分を化け物に変えた張本人が、実は箸を持つこともままならないような少女で、自分の家に転がり込んできたら?
一般社会に生きる主人公・かなめが、そんな状況に置かれる事から始まるお話です。
当然、数日も経たないうちに追われる立場となり、普通であれば心を病んだり、現状からの逃避をしても全くおかしくないかなめですが、紆余曲折を経て、冒頭で述べた化け物の少女・レイラと共に人生を歩む選択をします。
同類は存在せず、人を拒絶し、社会に馴染まず、どう足掻いても異端として浮き彫りとなってしまうレイラの心に、かなめは安寧をもたらす事が出来るのか。
周囲を取り巻く状況や戦闘は中々ハードではありますが、そんな優しいお話でもあります。
1話あたりの文字数もそこまで多くなく、読みやすい文体でもありますので、是非。
まず語らせてほしい。
皆さんは女子高生ツンデレ魔法少女と言われて何を思い浮かべるだろうか?
その歳でツンデレで魔法少女ってなに?きつくない?と思うことだろう。
しかし、私はこの女子高生ツンデレ魔法少女『佐々木莉愛』にハマってしまったのである!
はじめて読んだその時から『この子に蹴られたい』『あわよくば踏んでほしい』と思ったのである!
さらにそこからの莉愛ちゃんのツンツンぶりは凄まじく、蹴られたい欲がかき立てられた次第でございます!
主人公のかなめ君ともみ合いになるシーンがあるのですがその場面も大変けしからんです。はい。
そして相方の海鳥皐月ちゃんに叱られて素が出てしまうのもポイントが高いです。実にけしからん。
またデレるシーンがとてつもなく可愛いのです!ベタなのがたまりませんね!素晴らしい!
まさか自分がこのようなタイプのキャラにハマるとは思いませんでした。
言っておきますが私は決して変な人ではありません。少なくとも私はそう信じています。
佐々木莉愛ちゃん最高!ぜひ続きでも活躍してほしい!作者様お願いします!
と、ここまで佐々木莉愛ちゃんへの愛を語ってきましたが、真面目な話をするとこの物語は吸血鬼ものであり、これまでの吸血鬼ものの作品のイメージに一石を投じるものだと思います。
物語はとても作り込まれていてキャラへの深掘りがしっかりとされており、読み応えがあります。
ぜひ皆様にも読んでいただきたい作品です。
吸血鬼、それは様々な物語で、主人公として、脇役として、敵役として登場するファンタジー界のスーパースターです。
19世紀ヨーロッパで様々な小説に登場し人々を怖れさせた吸血鬼の物語は、その後も絶えることなく物語のモチーフとして使用され続け、もはや出尽くした印象すらあります。
しかし、作者はあえてその主題に挑み、またひとつ吸血鬼の物語を紡ぎ出しています。この物語を新しいと感じるか、使い古された類型のひとつと感じるか、それは読者となったあなたの感じ方次第です。
ちなみに私は、この作品に青春の爽やかさを感じました。
もしよろしければ、この物語に触れてみてください。楽しさの種があることだけは、私が保証しましょう。