ゲロ吐きそう

告白しますが、その死についての整理がつかなくて友人の葬儀に出られなかったことがあります。逆に遠い間柄の同級生のやつには参列できたんですよね。あれはなんなんだろう。あのときの思いなんてぜんぜん覚えてないんですが、この作品を読んで、がつっと頭を殴られた気がします。

受け入れたくなかったんだろうなぁ。死ってやつはほんに突然やってくるもので、自分の時はまだ穏当なものだったけど、学生の頃、もし、こういった事態に自分が巻き込まれたとしたら。

この話が終わっても、彼女らの心の中には岸本さんがどっかりと残り続けるのでしょうね。それは重しのようなものであり。それはいま自分が、学生と呼べなくなってずいぶん経ってなお残っているように、決して風化はしようがないのでしょう。

どうにか時間を確保し、かれらに手を合わせに行こうかな。

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