おまけ

登場人物一覧と世界観の裏設定を少しだけ

 ここまで読み進めてくださった皆様、ありがとうございました。

 本編があまりにも中途半端な終わり方だなと反省。

 

 登場人物たちもまだ知らない、だから物語の中で描けていない、この世界観の裏設定を少しだけ皆様にお伝えできたらと思って『おまけ』をつけました。


 【世界観】

 この世界では神は全治全能の神ではありません。ただ、そこにあって、人々が生きていくために最低限必要のモノを与え、見守っているだけの存在でした。

 古の人々はそのことに感謝していただけ。


 ところが、だんだん人々の世界が大きく発展してくると、『善と悪』の概念が生まれてきました。そして、神の存在にも、その『善と悪』の概念を当てはめて、禍の責任を押し付けるようになっていきます。


 その結果が、現在のこの国の姿です。


 ゆがめられ続けた神がどうなるのか、レイルやヴァールハイト達の戦いによって未来は変えられるのか。お楽しみいただけるように書けたらいいなと思います。


☆ノクティウス神(兄)

 夜の闇の神。癒しと再生の神でもある。属性は炎。人々に暖と安全を与えていた。


☆ディエナ神(妹)

 昼の光の神。活力と成長の神でもある。属性は水。人々を潤し希望を与えていた。


黎明オルトゥス教会

 このヴェルトラーム王国は祖となったオディッセイア王が、ノクティウスとディエナ、両神の神託を受けたという形で建国された。その神託を受けた場所に教会を建立し、両神への信仰と感謝を捧げる場を守る人として神官職を設けたのが始まり。

 今では国の行く末をも担う絶大な力を持っている。


【登場人物一覧】


☆レイル

 左眼眼帯の男。実はその左眼はノクティウスに繋がっていて、『邪眼』の力を持っている。愛用の剣は『ノクティウスの剣』と呼ばれ、悪を吸い込む力がある。

 妹のライラを失ってから、妹を蘇らせるためにだけ生きてきた男。

 王都から西に三千ガイルほど離れた貧しいクルヴェ村の農家の出身。


☆ヴァールハイト・フォン・シュッツガルド

 王都南門を守護する聖光セントルクス騎士団エスカルラータ隊の隊長。

 シュッツガルド家は三百年前の周辺諸国との闘いで武勲をあげた六公爵家の一つで、そこの嫡男としての責任感に溢れた男。リベラルな考え方は、父親の現当主シュタール譲り。愛用の剣は『ディエナの心』と呼ばれ、浄化の光、聖なる光ルミノーサが強い。


☆シュタール・フォン・シュッツガルド

 現シュッツガルド家当主。落ち着いていて物事の見方もリベラル。

 管轄領内の治安維持だけでなく、人々の生活が豊かになるようにと工夫を凝らしてきたため、エスカルラータ隊は他の隊とは違う特性を色々備えている。


☆エルンスト・フォン・ランバルド

 ヴァールハイトの幼馴染。上級貴族の嫡男だが、豪快でリベラルな発想の持ち主。

 堅苦しいことは言わずに部下を信頼してくれる頼もしいエスカルラータ隊副隊長の一人。


☆レティース・フォン・アルバラン

 レイルが所属する班の班長。眼鏡をかけた冷静沈着な男。

 班長として常に班員たちのことに気をかけ、適材適所の指示とアドバイスを出してくれる。 

 必要最低限の言動で、めったに笑うことは無い。


☆ラーゼス・フォン・クラウド

 ガタイが良く脳筋のため、直ぐに現場に飛び込んでいく先鋒隊役が多い。大斧使い。あまり細かいことに拘らずおおらかな性格。


☆リオル・フォン・フェルシュタイン

 上級貴族の側室の子で三男のため、周りからは疎まれて育つ。ヴァールハイトと出会いエスカルラータ隊に入隊したことで、ようやくその才能が認められるようになった。

 女性的な顔立ちで立ち居振る舞いや美しさには気を使っている。

 ナルシスト気味だが、女性からの人気は高い。


☆ユリウス・フォン・カルティエ

 下級貴族の息子。本来なら聖光騎士団入隊が危うい身分だが、エスカルラータ隊は偏見なく採用しているため、その実力が認められて入隊した。

 明るくてムードメーカー的存在。飄々ともしていて、その場の雰囲気が暗くなっても直ぐに引き戻してくれる。


☆ルキフェル

 レイルと同じく庶民の出身。可愛らしい顔立ちでいつもニコニコ穏やかな、癒し溢れる少年。一応成人しているが、童顔のため少年のように見える。

 弓引き。

 

☆バルザフ・フォン・ガイダール

 シュッツガルド家とは祖父の時代からの付き合い。エスカルラータ隊の武器や武具を整え、性能を高めているのは、この人の能力が大きい。

 偉大なる聖道具士。


☆ルヴゥラン家

 かつて北門を守っていたが、百二十年前に追われて家名断絶した。

 もともとノクティウスの加護を受けてきた一族。血筋は残っていないと思われている。


☆アリシャ王女

 現王と正妃との間に生まれた第一王女。成人したことを受けて、ディエナの神託を受けて伝える『巫女姫シビラ』に就任した。結婚、未婚に関係なく、次の巫女姫シビラが決まるまでは任をこなすことになる。

 聡明で清らか。ヴァールハイトとは幼い頃からの知り合いで、実は相思相愛。


☆ライラ 

 レイルの実の妹。両親を亡くした後、妹を育てるためにだけ生きてきたレイルにとって、ライラを盗賊に殺されたことは深い悲しみになっている。

 兄を助けるために自らの身を投げ出すほど兄思い。


☆シエル・フォン・シュッツガルド

 ヴァールハイトの実の妹。天真爛漫なタイプ。

 物怖じすることなく、誰にでも声をかけて好奇心旺盛。


☆ラヴィーナ・フォン・ロイスダール

 下級貴族の娘。政略結婚を嫌って手に職をつけたいと思っていたところ、エスカルラータ隊の隊服の縫製の仕事に立候補し採用された。職人気質で仕事は完璧を極めるタイプ。美人だが愛想は良くない。だが、レイルとは心通じるものを感じたようだった。


☆ミリアム

 初仕事の時に助けた女性。もともとは春を売って暮らしていたが、職を紹介してもらい、ようやく穏やかな生活を送ることができるようになった。フローレスの食堂で、店の看板娘として頑張っている。



  おまけ 終わりです!

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邪眼の男 聖光騎士団に入隊する 涼月 @piyotama

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