では、僕は白い鳩になります。🕊

 白い鳩が口に何かをくわえて貴方の、そして貴女の目の前にやって来ました。
 どうやら、鳩が運んで来たのは小さな手紙のようです。
 手紙に書かれていたのは、句読点を含めてたった十五文字の短い言葉です。
 でも貴方は、そして貴女は、なんだか怖くて、面倒くさくて、手紙に手を伸ばす事を躊躇っています。

 すると、隣に黒い服を着た闇の使者が来てこういいました。

「私は光の使者です。手紙を受け取ってはいけない。世界は厳しく恐ろしい物。あんなに怪しいものに手を伸ばしてはいけない」

 すると、今度は白い服を来た光の使者が現れて言いました。

「私は光の使者です。手紙を受け取ってください。世界を優しく暖かくするのはあなたです。さあ、騙されないで、勇気を出して」

 さて、あなたの前に選択肢があります。あなたはどちらを選んでも構いません。
 受け取るか、受け取らないのか。
 外の風は激しくて、冷たさをまして、鳩を攫っていこうとしています。

 鳩はなんとか窓辺にしがみつき、あなたを見つめています。今は……。

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