読みすすむ手が止まらないこと間違いなし

まず、完結おめでとうございますと云いたい。

銃と魔法が反映する異世界に迷いこんだ少年光来。
そこで光来は凄腕の拳銃使い少女リムと出会い、かつて『黄昏に沈んだ街』と呼ばれる悲惨な魔法現象がこの世界であったことを知ります
リムはその現象の原因となったグニーエへの復讐に憑りつかれていましたが、元の世界へ帰還するため、光来は成り行きで彼女とその旅路を同行することになります、賞金くびとなって。
復讐に燃える彼女の前にグニーエ一派が立ちふさがり、ふたりは旅の仲間を増やしつつ、やがて最終決戦の街へ……

ボーイミーツガール、そして王道の流離譚だ。
あらすじを書くとこんな感じですが、一章が十万字弱で、全五章の壮大な物語に仕上げられています。
世界観の設定、登場人物の魅力、ストーリーの妙、軽妙さと重厚さのバランスの取れた語り口調、どれをとっても一級品。
さらに光来やリムの苦悩、仲間となったシオンやズービッシュの支え、そして一方仇側であるグーニエ一派のそれぞれの思惑、さらに魔法世界の根源。
それらがからみあって堂々たる終幕の圧巻さは言葉を失います。
読みすすむ手が止まらないこと間違いなしです。
カクヨムで、これほどの作品が読めるとは……!
皆も読んで涙しろ!
読まなければもったいないぞ。