エロじゃない「エロス」だ!妖しさ満天なSF幻想漂流奇譚!

ここからは大人の世界です、よい子はお帰りくだ……ごめんなさい嘘です、いくつかレイティングが付いていますが、基本的には全年齢向けです。

さて本作は、ギリシアやバビロニアの神話をベースとして、異世界(異次元)転移やSFの要素を加えた、かなりの異色作となっています。いわゆる伝奇SFとも言えるかもしれません。

妖女「きるけえ」の住まう島へ独り漂着した主人公は、かぐわしい色香を放つ「きるけえ」による誘惑の数々に耐え抜く地獄のような日々を送ることになります。
島にいるのは自分と「きるけえ」、そして、獣や歪な獣人の姿をした、かつて人間だった男達。
そう、「きるけえ」の誘惑に負けたら最後、彼女の恐るべき呪いによって獣へと変じてしまうのです。
そんな極限状態の中、主人公は故郷に残してきた妻子を想いながら、獣となった男達と手を組み、「パイケーエス式潜水艦」を使って島が存在する時空の狭間からの脱出を試みることとなるのですが……


そんな、神話とSFが不思議に入り交じる本作。神話が好きな人、不思議な話が好きな人、そして、妖艶で美しい女性に迫られる話が大好きな人は、マスト読むべしです!
そして、男性諸君。誘いに乗ったら獣に変じると分かっていてもなお、あなたはこう思うはずです。
是非とも、魅力的な「きるけえ」と、ひとつになりたいと。

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