Lost memories プロローグ

「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」


 逃げろ、逃げろ、逃げろッ!


「はぁっ……はぁっ……はぁっ……」


 走れ、走れ、走れッ!


「おい、お前ら! 今日こそあのガキを捕まえて、お頭にいい報告ができるようにしろ!! わかったか!」


「「オッス」」


 ヤバイ、ヤバイ、ヤバイっ!


 はやく逃げないと……。


「はぁっ、はぁっ、はぁっ」


 辺りはもう真っ暗で、ほとんど何も見えない。


 激しく肩で息をしているから、ほとんど何も聞こえない。


「あっ見つけたぞ! 待てっ」


 突然響く大声。あぁっ、見つかったっ!


 てゆーか、待つって言われた待つ人がどこにいるのよっ!


「はぁッ はぁッ はぁッ」


 走る、走る、はし——



 ゴロゴロゴロゴロゴロ——バタッ

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いつか小説になるモノ 彼岸キョウカ @higankyouka

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