まさに「蕎麦」のように、確かな喉ごしながら、もたれない読後感

ゴッホは生涯生活に窮し、対してピカソはお金持ちだった、というのは有名な話。まさに、本エッセイの根底にあるのはゴッホのような生活苦、悲壮感ながらも、ピカソの色彩のような華やかな文体でそれを覆っているため、ほどよい重さで余韻が残る。そんなエッセイでした。