『呪い』の正体は何か。ホラーでもありミステリーでもある。

主人公の間藤コヤケは優しくおっとりとした性格の、普通の女子大学生です。
そんな彼女の部屋に、突然人形が現れます。

布製の女の子の人形。
タグが引きちぎられていて、「A……」という文字しか確認できず、この人形の本当の名前はわかりません。
コヤケちゃんの性格だからか、なぜか、可愛らしい人形にあまり警戒心を抱きませんでした。
そして『あーちゃん』と名前をつけて、置いておく事にしたのでした。

ここから、コヤケちゃんの普通の人生が大きな音を立てて壊れていきます。
それはすべて、あーちゃんのせいなのか?

上巻はホラー要素満載なのですが、読み込んでほしいと思います。
覚えていた分、伏線回収の下巻の恐怖が増します。
覚えていなければ、再読を。
それぐらい自然に伏線が散りばめられています。
もうですね、下巻を読み進めるほどに面白さが増し、上巻を読み直す。
という、何度も楽しめる構成になっています。

ホラーですが、ただのホラーではありません。
この意味は読まれた方ならわかるはず。
様々な恐怖、そして謎。
こちらを是非、追いかけてみて下さい。
完結してからレビューを、と思っていましたが、今の段階でもたくさんの方に読んでほしいと思い、書いちゃいました。
それぐらい、面白いです。
皆様も是非お読み下さい。

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