意識を共有する不思議な能力、『扉』。その力は、彼に何を齎すのか。


義理の兄の行方を捜す旅に出た先で、アドノスという悪い噂がたえない島にいるという情報を得た主人公のローダは、その島に渡る事に。そこで彼は、黒い剣士「マーダ」に乗っ取られていた兄と再会する。
マーダはアドノスを支配する絶対的な存在であり、民衆の敵であった。
敵として立ち塞がる兄と戦う事に苛立ちを感じながらも、主人公は仲間と共に、先の見えない戦いに身を投じてゆく。
この物語は、そんな主人公ローダの冒険譚です。
ありきたりな転生ものではなく、純粋なファンタジー。異世界転生もの、転移もの、ありふれた作風に左右されない、誰もが楽しめる作品だと思います。
特にバトル描写は作者さまの腕の見せ所といいますか、とにかくしっかり書かれていて想像しやすく、バトルものが好きな方には必見です!

目的もはっきりとしているので、そこに向かってどのように進んで行くのか、わかりやすい最終目標があるのは、読み手に取ってストレスになりにくいですし、見習い騎士がどう成長していくのかを見守るのも楽しいでしょう。

主人公の周りの仲間も魅力的。
やはりキャラクターが生きているのは作品の長所ですよね。
とにかくたくさん動く彼らの物語を、ぜひご堪能あれ~ ♪

長編をじっくり読みたい方におススメ!
もちろん、ファンタジー好きな方にも刺さる作品だと思います。

まずは冒頭の数話を読んでみてください。
結構すらすら読めちゃうので、ぜひお試しあれ!

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