とてもありふれていて、とても特別な歌

毎日365日、今この瞬間さえも、誰かが誰かに向けて歌い、誰かが誰かによって歌われている。たしかに、と深くうなづく一方、いつからか、歌うばかりで歌われる機会は途絶えてしまったな……と、さびしくも思う。見る視点によって、一見凡庸なものも、特別になる。読み物として楽しめるだけではなく、教訓も潜んだ作品。