いつかの自分に手を伸べて

社会人になって会社の人との付き合いでツイッターを始めたばかりの主人公は、会社のコミュニティーに馴染むためトレンドやそれに対するコメントを読むだけの使い方しかしていなかったのだが、ある日、なにもない空に向かって飛ばされる4文字のツイートが気になり、初めてのツイートを試みる……

ツイッターを使っている人なら誰しもが経験する色々なトピックで飛び交う言葉への想い、初ツイートの葛藤やツイートにどうやって気持ちを乗せるか、相手がどういう人でどんな想いを抱いてそのツイートをしたのか、自分はその想いにどう応えるのか、そういった主人公の内面が誠実に鮮やかに描かれている作品です。

人を傷つけるためではなく、見知らぬ誰かを想い、救いになれるような、そんなSNSの使い方ができれば良いなぁと思います。