退廃が帯びる渋みに酔い痴れる

全2編の短編作品。
感じた事は、終わりの先の光。止んだ後の雪を太陽が照らしているような、そんな光。
筆者の別作品と世界観が繋がっているようであるが、この作品はこれだけで完結していると考えたい。全てが終わっていた場からの進み、そこに結末は不要であろう。
実に小説らしく楽しめた作品だった。

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