ハードボイルドな妻ではない。されど

探偵といえばハードボイルドなイメージが強い自分。
タイトルを見た瞬間、ハードボイルドな探偵の妻の作品だと期待していたが、凄い意味での期待を裏切るときた。
主役は旦那。
だが彼はドラマのように犯人を言い当てるのではない。
恐妻家であり愛妻家である。よくある探偵の一人である。
地道に尚且つ丁重に、その足で情報を集め、時には耐えに耐え情報を探ると、調査という謎解きで読者の引き込んでいく。
更に引き込ませるのが妻の励まし(オブラート)にて旦那が奮起すること。
加えて、妻独自の繋がりが謎解きに繋がるのだから脱帽である。
母は強しとあるが、少しは旦那さんに寛容さを持って欲しいのである(飲み屋とか)

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