言葉はいらない。情緒を読んで。

謎の少女と主人公の出会いからラストまで、短いながらもとてつもなく繊細で緻密、かつ読みやすい(決して軽くない)文体で綴られたこの作品。
言葉にするのが難しいほど素敵な物語だと感じました。
ラストの爽快感、各話タイトル、そして主題の意味。
どれもが『千世子』を現していて、文にするのも難しいのですが情緒がくすぐられます。
短編ながら、ミステリチックな部分とヒューマンドラマチックな部分がマッチしており、その二つどちらか好きな方にはたまらない一作になっているはずです。
ぜひ『千世子』の魅力にあなたも触れて下さい。

その他のおすすめレビュー

実緒屋おみ/忌み子の姫〜5月発売決定さんの他のおすすめレビュー34