おじさんが美少女褐色エルフに転生、もうこれだけでちょっと、どうなるの?
という興味が注がれがちなテーマのお話とコメディを差し込みながら描かれる文章も勿論の魅力だとは思いますが、個人的に特に推したい部分として主人公が一言で言えば不器用。
もうちょっと突っ込んで書くと、人として愛されそびれてしまった、欠けた部分を丁寧に描こうとする姿勢がとても魅力に感じます。
類い稀なる能力や容姿を授かったら、それを大っぴらに誇示してここぞとばかりに成り上がるのに邁進しようとする。
いわば普通でない成長を遂げるのを魅力とする物語は数多くあれど、主人公の持ち前の不器用さからその能力に戸惑い、逆に普通になろうとすることで欠けてしまった部分をじっくりと穴埋めするようなスタンスは新鮮で読んでいて嬉しさを覚えます。
また、それを見守る周りの仲間、出会う人々の個性があり、そして暖かさのある描き方の素敵なことと言ったら、これがまた!
ぜひ読んで下さい。損なしどころか得しかありません。
ちなみにモンタナくん推しです。
おっさんの意識を持ったまま美女ダークエルフ?になってしまった、とても続きの気になる作品です。
出会った若い仲間達との関係に癒されることもしばしばなおっさんの意識はしっかり男として残っているので見た目とのギャップに大変だなあと同情したり、笑わせられたりしながら読んでいます。
現実でもそうなんだろうなあと思わせる美女としての葛藤が描かれていますが、それ以上にヒト?としての成長の過程が丁寧に描かれていて好感が持てます。そちらが本当のテーマなんでしょうね。長命と思われる将来の事も想像したくなりますが、男としての意識は失って欲しく無いですね笑
言い寄ってくる仲間以外の男性キャラの扱いは結構酷くてプチザマァっぽい感じで溜飲下がります笑
おっさん美女に幸せは来るのか?最後まで見届けられるように願っています。
お勧めの作品です!
タイトルでなんとなく性的なものを想起してしまい避けていたのですが、避けていたのがもったいなかったと思う作品です。そして性的な作品でもありませんでした。
おじさんはおじさんでも痴漢と勘違いされたくないから満員電車では両手を上げてつり革をつかみ、更には女性が来たら降りてしまうようなそんな小市民のおじさんです。
そんなおじさんなのでいざチートをもらっても最強だああああああとなるわけでもなくどうしたもんかと悩みます。そこを仲間たちにやさしく、かつ厳しく見守られながら、おじさん特有のゆったりとしたペースで、だけどものすごい能力を誇るおじさんでもあるので超高速なペースで突っ走ってしまいます。そんな不思議なズレを楽しめる方にお勧めです。
タイトルで避けてはいたのですがこの作品は確かに心がおじさんだからこそこういった穏やかなものになるんだろうなと思います。いい作品です。