穏やかな冒険もの

タイトルでなんとなく性的なものを想起してしまい避けていたのですが、避けていたのがもったいなかったと思う作品です。そして性的な作品でもありませんでした。

おじさんはおじさんでも痴漢と勘違いされたくないから満員電車では両手を上げてつり革をつかみ、更には女性が来たら降りてしまうようなそんな小市民のおじさんです。

そんなおじさんなのでいざチートをもらっても最強だああああああとなるわけでもなくどうしたもんかと悩みます。そこを仲間たちにやさしく、かつ厳しく見守られながら、おじさん特有のゆったりとしたペースで、だけどものすごい能力を誇るおじさんでもあるので超高速なペースで突っ走ってしまいます。そんな不思議なズレを楽しめる方にお勧めです。

タイトルで避けてはいたのですがこの作品は確かに心がおじさんだからこそこういった穏やかなものになるんだろうなと思います。いい作品です。