概要
筆頭書記官と東宮、公式文書偽造の闇を追う
玻麗国(はれいこく)、青藍帝(せいらんてい)が御代も終わり。
筆頭書記官として書記部を率いる白旺供(はく・おうきょう)は一人、皇帝との謁見に臨んでいた。
老境にある皇帝は旺供に譲位の意思を打ち明けるとともに、ひとつの密命を下す。
「次代には、割れていない筆だけを譲りたい」
公式謁見問答録に偽装があると告げた皇帝は、旺供に犯人の特定とその裏に暗躍する一派の一掃、および次代に仕えるにふさわしい人材の選別を行うよう言下に命じるが……
「……私、とことん、管理職向いてない……!」
己一人で動くには大きすぎる案件に旺供(ただただ趣味を極めてたら、いつの間にか筆頭に抜擢されてた人間)は頭を抱えていた。
誰かに助力を頼もうにも、書記部の人間は皆被疑者。
思わず投げ出したくなった瞬間、旺供の
筆頭書記官として書記部を率いる白旺供(はく・おうきょう)は一人、皇帝との謁見に臨んでいた。
老境にある皇帝は旺供に譲位の意思を打ち明けるとともに、ひとつの密命を下す。
「次代には、割れていない筆だけを譲りたい」
公式謁見問答録に偽装があると告げた皇帝は、旺供に犯人の特定とその裏に暗躍する一派の一掃、および次代に仕えるにふさわしい人材の選別を行うよう言下に命じるが……
「……私、とことん、管理職向いてない……!」
己一人で動くには大きすぎる案件に旺供(ただただ趣味を極めてたら、いつの間にか筆頭に抜擢されてた人間)は頭を抱えていた。
誰かに助力を頼もうにも、書記部の人間は皆被疑者。
思わず投げ出したくなった瞬間、旺供の
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