前作よりも更に深く黒い闇に挑む

完結おめでとうございます!!
一作目に続き、続編である本作も最後まで読ませて頂きました!!

本作は前作の続編という立ち位置ですので、前作でもっと見たかった部分、どういう人柄なのかもっと知りたかった人物の深掘りなど、一作目を読んでいるとより楽しめる続編という色合いが強い内容になってます!

もちろん本作のみでも楽しめますが、私個人としては前作を読んでからの方が断然楽しめると思いますので、もし本作に興味を持った方は前作もぜひご覧になってみて下さい!!

そして実際の本編ですが、前作では最後のどんでん返し的なギミックだった部分が冒頭から全開で行使されたり、前作でそれなりの文字量を使った多彩な人物の紹介などの部分が世界観の深掘りに割り当てられており、非常に展開がスピーディであると感じました。

文字量としては十万文字ありますが、体感では五万文字前後の感覚で読むことが出来ました。それも作者様の流れるような文体があればこそでしょう。

登場人物の個性も前作よりも強く押し出されており、ここにきてほぼ全てのメインキャラに愛着が湧いてしまいましたw

総じて前作と合わせてミステリーとしても、サイコスリラーとしても、はたまた異能力ものとしても楽しめる純度の高い娯楽作品です。

人の心に潜む深い闇と、その闇に正面から挑む仏僧の活躍をぜひ読んでみて下さい!