ささやかな日々の糧をへの応援コメント
>国民を大国の蹂躙から守るためだけに命がけて戦っている気高い戦士たちが、手足が引きちぎれ、身体のあちこちに破片が刺さったまま泥に埋もれてただ死んでいくだけなんて、そんな無残な死に様はあって良いわけがないのです。
その通りですね。
その通りなんですが、その通りにはならない我々の世界と、この物語の世界。
これはフィクションでも、異世界の話でもないと
そう思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
人間の死とは、尊厳の守られたものでなければならないはずなんですが……なぜかそうはならない。
それでも、そこで納得して諦めてしまっては終わりなんでしょうね。
「それでも」と言い続けられるような生き方をしたいです。
編者あとがき~ヴェルテータ・プーブリスクスによる最後のご挨拶 への応援コメント
最後まで読みました。
どんなに言葉を重ねても、私がこの作品から感じたこと、受け取ったものをここに書き記すスキルが私にはありません。本当に恥ずかしく不甲斐ない。
この作品はただの作り話ではなく、この世界のどこかで確かにあった出来事で、今も……そしてこれからも、どこかで繰り広げられてしまう出来事だということ、胸に刻まれたように思います。
作者からの返信
最後までお読みいただき、真剣に向き合ってくださってありがとうございます。
あくまでファンタジーとして描いたのは、歴史認識がどうこうという政治的な思惑を抜きに物語だけを伝えたかったからです。
おっしゃる通り、これは架空の世界の作り話ではなく、私たちの世界で過去に何度も繰り返され、今もすぐ近くの国で起きている出来事です。
残念ながら彼らが体験した地獄を平和な世界に生きる私たちは「理解する」ことはどうしてもできません。
むしろ「理解できないほどの地獄」にとらわれたままの人々を、そこから無理に引き出そうとするのではなく、寄り添って少しずつ安らぎを取り戻せるような道を探りたいと思います。
重いお話ですが最後までお付き合いいただきありがとうございました。
泥の中に咲いていたはずの花への応援コメント
髪を切り、「女の子」を捨てなければいけなかった状況……
最期に左顔にだけ化粧をして春紫苑の花を飾って……本当に、上手く言葉に出来なくてすみません……読んでいて泣いてしまって……
作者からの返信
コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
「おばさま」の戦友たちも「女性」であることを否定されながら「女性」としての役割を求められ、「女性」でなければ受けなかったであろう様々な屈辱を受けながら次々と亡くなりました。
遺体が残らなかった人も多いそうです。
エルシスの場合、人間の形をした遺体が残ったこと、戦争の初期で弔う余裕があっただけまだマシだったのかもしれません。
婚約破棄への応援コメント
ツイッターのRT企画へのご応募ありがとうございます!
こちらの作品は配信で内容は知っているのですが、この機会にあらためてじっくり拝読させていただきます。
可愛かった聖女が、戦場から戻ったら別人のように変わり果てていて……最後の敬礼には凄みすら感じます。
いったい彼女に何があったのだろうと、とても引き込まれる導入だと思います。
作者からの返信
コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
いろいろな方に配信していただいていますが、朗読と字で読むのではまた印象が変わるかもしれません。
要請のように美しかったフェルですが、戦場ですっかり心身ともに別人となってしまいました。
退出する際、令嬢であればカテーシーで去るところですが、彼女の自己認識は「公爵令嬢」ではなく「軍人」なので軍服姿で敬礼をして去りました。
編者あとがき~ヴェルテータ・プーブリスクスによる最後のご挨拶 への応援コメント
戦争が人を人でなくす、ということ、平和な世の中では想像できないことが日常に起こっているのだということが、この御作品を拝読して理解できました。
理解できました、といっても、本当の意味での理解はきっと、ここが戦場にならない限りわからないのだと思います。
ウクライナや、世界中の争いに巻き込まれた人たちに、平穏が訪れることを祈ります。
作者からの返信
読了&コメントありがとうございます<(_ _)>
私自身、平和な日本で生まれ育っているので、本当の意味で理解できている訳ではないと思います。
ただ、亡くなった薔子おばさまの事を思い出すたびに「本当に戦争をくぐり抜けた人の抱えているものは、私には想像もつかないし理解できると思ってはいけないものだ」と言う事だけは実感しています。
その上で理解はできなくても、少しでも寄り添う事が出来れば、彼女は何十年も死に場所を求めながら生きなくても良かったのかな?という後悔がずっと残っています。
今回の戦争では当事国であるウクライナはもちろん、次の標的となるであろうポーランドをはじめとする旧東側諸国、ウクライナからの輸出が途絶えたせいで餓死者が大量に出ている中東の国々……途方もない方々が日常を破壊されました。
彼らに一日も早く安全に過ごせる日が来るよう祈ります。
編者あとがき~ヴェルテータ・プーブリスクスによる最後のご挨拶 への応援コメント
二日間かけて読み終えました。
彼女達は勿論、この物語の世界だけでなく戦災に見舞われている全ての方に、安寧が訪れることを祈っています。
このような作品を拝読する機会に巡り合えたこと、そして本作を執筆された歌川さんに感謝申し上げます。
とても、心に残りました。
作者からの返信
一気に読んで下さってありがとうございました。
こちらは政治的な意図を超えて戦禍のさなかにいる人々に感情移入していただくために「架空世界」の物語としていますが、実際にはアジアでも東欧でも中東でもアフリカでも、現在進行形で戦禍のただなかにいる方々がいらっしゃるわけで。
安全なところから平和な日本しか知らない私ができることも言える事も少ないのですが、少しでも彼らに安寧が訪れるよう祈ります。
そして彼らの心の傷に適切なケアが受けられますように。
母の従姉のように、ただでさえ戦場PTSDで心を壊してようやく生還したのに、差別に遭って完全に人であることをやめてしまうのはあまりに哀しいです。
最後までおつきあいくださりありがとうございました。
復員への応援コメント
PTSDや心的障害と言った具体的な病名が名付けられる前からでも、こうして戦争を経験した多くの方々が見えず、名前もない病に苦しまれていたのでしょう……。
ナイフが『尊厳を守る役目』と書かれていたことに軽い衝撃を受けました。
単なる武器や道具や「銃が使えなくなった際に頼れる最後の武器」でもなく、尊厳を守るという表現。
彼女らが兵士であり、女性である事を、繊細に感じます。
作者からの返信
感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
この辺りは母の従姉から聞いた話がかなりもとになっているので、どの程度が「あの時代のあの戦場でありふれていた」かはエビデンスを添えて断言する事はできないんですが……
男女とも、敵にも味方にも尊厳を踏みにじられる事は少なからずあったそうです。
泥の中に咲いていたはずの花への応援コメント
これらは架空の、空想の、どこか別の世界の悲劇ではなく、我々の生きるこの地球で、それもこの100年以内で頻繁に繰り返された「事実」を描かれているという事を、自分なりに理解してここまで拝読しています。
中国大陸で、南方の島々で、ヨーロッパで……特に、ソビエトの大地で。
2022年3月現在、ウクライナでも。
彼女たちが綺麗だと言っていた春紫苑の花
せめて左顔だけにでも施す化粧……。
水すらも貴重な戦場で化粧品がどれほど大切にしていたのか、それは語らずとも理解できます。
こうして送り出す彼女達の思いや心は、風化して忘れられてはいけないのだと、確かにここまで読んで思いました。
作者からの返信
こちらは自分が直に見聞きした戦争体験にあちこちで読んだ体験記からの情報を加えて自分なりに書いているのですが、現実世界の歴史的な事件についてそのまま個人の体験や感情を綴るとどうしても政治色が強くなってしまうので。
(それでもなろうでは感想欄に脅迫めいたことを書かれました。別サイトで定期的に殺害予告を送ってくる人なので怖気がしました)
架空世界の出来事だからこそ、政治的な立場を離れてその世界の人々に感情移入できるのではないかと思います。
戦場では軍人民間人を問わず、目を覆いたくなるような非道と対極的な高潔さが全く矛盾なく同居して様々な事象をひきおこします。
安全な世界に生きる我々は、彼らの味わった地獄を理解しきれないことを胆に銘じつつ、少しでも寄り添えるようにしたいですね。
婚約破棄への応援コメント
婚約破棄の部分ももちろん良かったのですが、敬礼のやり方、すごい練られてておお……と思ってしまいました。肘を張らない海軍式のそれと同じ方向性ですね……。
作者からの返信
感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
最初に書いた時はドレスでカテーシーをして退出したのですが、続編(「幸福とは」)を書いていてフェルが自分を「公爵令嬢」ではなく「衛生兵少尉」と自認している事に気付きました。
ちょうどその頃雑食ベアーさんに「王太子たちとフェルの認識の違う=見えている世界の差異を第一話で端的に示せないだろうか」とアドバイスをいただき、軍服+敬礼という形に。
敬礼の方法は空自にいる友人がしていたものを思い出して描写しています。
編者あとがき~ヴェルテータ・プーブリスクスによる最後のご挨拶 への応援コメント
一息に読み終えました。いずれも心に重くのしかかる、正視に耐えないエピソードの積み重ね。ちょうどロシアのウクライナ侵攻というタイミングで目を通したこともあり、フィクションの出来事と突き放せない質感がありました。敬服します。
第一部の「ざまあ」要素は、本作の理不尽さ、残酷さ、グロテスクさを少しでも和らげているのかなと思いました。それは作者様の意図的な演出やもしれません。一方で、この物語は救いがないこともまた救いになる、そんな可能性も感じました。
読み応えのある物語をありがとうございました。
作者からの返信
一気読みして下さった上に感想ありがとうございます。
そうですね。
戦争だから致し方ないとは言え、他者の犠牲の上に安穏とした生活を維持しながら、その踏み台にされた人々を更に蔑ろにした人々が自滅する事で、ただ理不尽なだけではない世界にしたかった気持ちもあると思います。
この物語の中では残念ながらいわゆる「ハッピーエンド」を迎える人がいません。
なぜならこの物語となる戦争体験を語ってくれた人は、せっかく戦場から生きて帰ったにもかかわらず、その後五十年以上経っても悪夢に囚われたままだったからです。
その分、懸命に生きた人々の記憶を語り継がれることが「救い」となるよう心がけました。
最後までお付き合い下さってありがとうございます。
フェレティング・ポクリクペリの遺言への応援コメント
戦争に行って帰ってきた人が、戦場では飯ごうに人肉を入れて。。。云々。。。 生き残るのは大変だったようだ。。。
作者からの返信
感想ありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
そうですね。母の従姉のいた部隊ではそこまでする羽目にはならなかったのですが、現地の言葉が堪能だった女性と彼女をかばおうとした兵士が犠牲になりました。
母の従姉が生きて帰って来てくれたのは幸運だったとしか。
堕ちた聖女と戦場の惨禍への応援コメント
死ぬ姿のことだけを考えていたんですね……
作者からの返信
コメントありがとうございますヾ(*‘ω‘ )ノ
これは私の従軍経験のある身内がそうだったんですが、楽しくて綺麗なことを話していたはずなのに、いつの間にか死体の話になっちゃってるんですよね。
ずっと死体ばかり見ていたから、死体が1番身近なものになっているというか、死体があるのが当たり前の感覚と言うか。
今で言う戦場PTSD、少し前なら戦闘神経症と呼ばれる病気だったのでしょう。
もう二十年以上前ですが、子供の頃の私はそんな彼女が苦手で避けていた記憶があります。
こちらを執筆するにあたって、そういったささやかな思い出も書くようにしました。
わたくしたちの小さな英雄への応援コメント
>振り向くと、ところどころに燃え盛る炎に照らし出され、強い意志を秘めて煌めく黒水晶のような瞳がわたくしを刺すように射抜きます。彼女は頭から血を流した大柄な兵士をその小さな小さな肩にしがみつかせ、凛々しくも堂々と泳いで岸を目指していました。
なんと力強くも雄々しく、頼もしい姿なのでしょうか。
夜の暗く冷たい河でなんとか顔だけ出して、負傷兵を引っ張りながら懸命に息を吸って泳ぐ横顔を想像してしまって涙が・・・。