これらは架空の、空想の、どこか別の世界の悲劇ではなく、我々の生きるこの地球で、それもこの100年以内で頻繁に繰り返された「事実」を描かれているという事を、自分なりに理解してここまで拝読しています。
中国大陸で、南方の島々で、ヨーロッパで……特に、ソビエトの大地で。
2022年3月現在、ウクライナでも。
彼女たちが綺麗だと言っていた春紫苑の花
せめて左顔だけにでも施す化粧……。
水すらも貴重な戦場で化粧品がどれほど大切にしていたのか、それは語らずとも理解できます。
こうして送り出す彼女達の思いや心は、風化して忘れられてはいけないのだと、確かにここまで読んで思いました。
作者からの返信
こちらは自分が直に見聞きした戦争体験にあちこちで読んだ体験記からの情報を加えて自分なりに書いているのですが、現実世界の歴史的な事件についてそのまま個人の体験や感情を綴るとどうしても政治色が強くなってしまうので。
(それでもなろうでは感想欄に脅迫めいたことを書かれました。別サイトで定期的に殺害予告を送ってくる人なので怖気がしました)
架空世界の出来事だからこそ、政治的な立場を離れてその世界の人々に感情移入できるのではないかと思います。
戦場では軍人民間人を問わず、目を覆いたくなるような非道と対極的な高潔さが全く矛盾なく同居して様々な事象をひきおこします。
安全な世界に生きる我々は、彼らの味わった地獄を理解しきれないことを胆に銘じつつ、少しでも寄り添えるようにしたいですね。
髪を切り、「女の子」を捨てなければいけなかった状況……
最期に左顔にだけ化粧をして春紫苑の花を飾って……本当に、上手く言葉に出来なくてすみません……読んでいて泣いてしまって……
作者からの返信
コメントありがとうございます((ヾ(≧∇≦)〃))
「おばさま」の戦友たちも「女性」であることを否定されながら「女性」としての役割を求められ、「女性」でなければ受けなかったであろう様々な屈辱を受けながら次々と亡くなりました。
遺体が残らなかった人も多いそうです。
エルシスの場合、人間の形をした遺体が残ったこと、戦争の初期で弔う余裕があっただけまだマシだったのかもしれません。